クラミジアの治療と薬|完治させるために知っておくべきこと

クラミジアの治療は薬だけで治るのか?病院行くべき

病院におけるクラミジアの治療は、抗生物質による薬物療法となります。治療費は自由診療で治療を行うと15,000~20,000円程度ですが、保険を適用する事で5,000~10,000円になります。主な治療法は飲み薬による治療になり、医師から処方される薬は多くがジスロマックになります。

治療から完治するまで約3~4週間かかりますが、ジスロマックですと1回飲むだけで治療は終了です。ジスロマックの服用後3週間後に検査を行いクラミジアの菌が検出されなければ治療は完了になります。しかしながら菌が残っている場合は別の抗生物質に切り替え再度治療を行いますので、その際には完治までにはまた数週間伸びてしまいます。

治療期間中の性行為は相手にうつす、もしくは再度うつされてしまう事があるので一切行ってはなりません。

クラミジアを完治させるには、必ずパートナーと一緒に治療を行いましょう。また、服薬後には再検査を行って菌の有無を確認しましょう。

クラミジアの治療は性病科・産婦人科・泌尿器科

病院でのクラミジアの治療は性病科となります。女性であれば産婦人科、男性であれば泌尿器科でも診察をしてもらえます。

性病には性病専門のクリニックもあります。クリニックの中には保険が効かない所があります。

また総合病院のような大きな病院で治療を受ける場合、多くが紹介制となっており、受診するには、他の病院、医師からの紹介状、もしくは非紹介患者初診加算料が別途必要となりますので注意しなければなりません。

まずはお近くの病院やクリニックに電話で問い合わせてみるのが良いでしょう。病院によっては保険を適用するか否かを聞かれますので、ご自身の都合が良い方法で診察を受けましょう。

性病治療に抵抗がある方や、プライバシーを気にされている方は、病院を選ぶポイントとして以下の有無を確認すると良いでしょう。

治療費は「安さ重視」か「秘匿性重視」の2択

ここで言う治療費は、初診料、再診料、検査代、薬代など全て含んだ料金です。

保険診療だと、総額でも5,000~10,000円程度となります。明確な症状が出ていれば保険が適用されます。保険適用は安価となりますが、治療明細が郵送されるので身内に知られる恐れがあります。治療費を少しでも抑えたい方に向いています。

自由診療だと、総額で15,000~20,000円ぐらいが相場となります。自由診療は高額となりますが、匿名性が高くなるというメリットがあり、秘匿性を気にされている方に向いています。

クリニックによっては、治療方針(淋病とセットなど)の関係で高額になる所もありますので、治療費は前もって確認しておきましょう。

治療法は完治するまで薬を飲み続ける事

クラミジアの治療法は抗生物質の服用となります。内服薬はジスロマックを処方し、もし効果がない場合は他の抗生物質に切り替えます。基本的にはジスロマックのみの服用となりますが、合併症によって炎症が起こっている場合は他の抗生物質を併用する事もあります。また、症状がひどい場合は、点滴による治療も行われています。点滴の場合は抗生物質(ミノマイシン)を3~5日間点滴投与した後に内服薬に切り替えます。

治療期間は3~4週間

クラミジアの治療期間は、服薬期間と服薬後に行う検査までの期間を含めて3~4週間です。ジスロマックの服薬は1日で終わります。服薬終了後、3~4週間程期間を空けた後、検査を行います。これは薬によって菌が完全に死滅するまで、最低3週間はかかるためです。検査でクラミジアの菌が検出されなければ治療は完了です。逆に検出されてしまった場合には、別の薬に切り替え、治療を行わなければならなくなります。

服薬後の検査は必ず受ける

クラミジア治療において、絶対に欠かせないのが服薬後の検査です。これは薬がきちんと効いているかを確認するためです。クラミジアは菌がいても無症状となる場合が多く、自己判断のみでは菌の有無を確認する事ができません。ましてやクラミジアは風邪のように自然治癒するものではありません。菌が少しでも体内に残っていると、再び増殖を始め、やがて再発してしまいます。したがってクラミジアは治療薬を飲んだ後で必ず検査をしなければなりません。

治療薬は主にジスロマック

病院でクラミジアの治療薬として最も処方されているのは、マクロライド系抗生物質のジスロマックです。ジスロマックは抗菌力が高く、服用回数も1回で済ませられるため、クラミジアの第一選択薬となっております。ジスロマックを処方できない患者、もしくはジスロマックで効果が出なかった患者は、テトラサイクリン系の抗生物質に切り替えます。どちらの抗生物質も適さないと判断された場合、ニューキノロン系が処方されます。

マクロライド系(ジスロマックなど)

マクロライド系は副作用が少なく、妊婦や子供でも安心して服用することができる抗生物質です。クラミジアに対する除菌率はいずれも90%以上で、クラミジア治療において最も有効であるとされています。

(参考:産婦人科領域におけるクラミジア感染症の治療成績について

クラミジア治療で処方されるマクロライド系抗生物質は以下の通りです。

この中でもジスロマックは、特にクラミジア菌の感受性(細菌が特定の薬物に対して反応する度合い)が高いとされています。ジスロマックは性感染症ガイドラインにおいて、妊婦・非妊婦ともに推奨レベルAに分類されるお薬です。推奨レベルAは治療効果において科学的な根拠があり、もっとも強く処方が薦められるお薬となります。ジスロマックについて詳しくはこちら

(参考:治療薬の推奨度とエビデンスレべルの設定基準について

海外でも、ジスロマックはアメリカのCDC性病ガイドラインにおいて、クラミジア治療の第一選択薬とされています。CDCガイドラインとは、米国の疫病予防管理センターCDC (Centers for Disease Control and Prevention)が発表している感染対策のガイドラインです。

(参考:Y's Square:病院感染、院内感染対策学術情報|感染対策ガイドライン

同じマクロライド系の薬であるクラリシッドでは非妊婦のみ推奨レベルAで、妊婦だと推奨レベルBとなります。またクラリスロマイシンは複数回投与型で服用日数は7日となり同じマクロライド系でも異なります。クラリシッドについて詳しくはこちら

テトラサイクリン系(ビブラマイシンなど)

テトラサイクリン系の抗生物質は、ジスロマックを服用できない患者に用いられます。また、ジスロマックで効果が出なかった時にも処方されます。ただし妊婦には処方できません。

クラミジア治療で処方されるテトラサイクリン系抗生物質は以下のものになります。

テトラサイクリン系の中では、ドキシサイクリン(ビブラマイシン)が多く処方されています。ビブラマイシンは国内で推奨レベルDではあるものの、アメリカのCDC性病ガイドラインにおいてはジスロマックと並んで第一選択薬とされています。ジスロマックと同等の効果が見込めるため、第二選択薬(妊婦以外)として最も有効なお薬です。ビブラマイシンは複数回投与型で、服用期間は7日間となります。ビブラマイシンについて詳しくはこちら

また、ミノマイシンは炎症が酷い患者に対して点滴として投与する場合もあります。ミノマイシンについて詳しくはこちら

(参考:Chlamydial Infections - 2015 STD Treatment Guidelines)

ニューキノロン系(クラビットなど)

ニューキノロン系の抗生物質は、過去クラミジア治療における代表的な薬でした。しかしながら近年ではニューキノロン系の薬品に耐性をもったクラミジアの菌が多くなってきてしまい、マクロライド系の薬品ほど効果を期待なくなってきてしまいました。またテトラサイクリン系と同じく、妊婦には処方できません。

クラミジア治療で処方されるニューキノロン系抗生物質は以下になります。

クラビットはニューキノロン系の中でも多く処方されているお薬で、クラミジア治療における推奨レベルはBとなります。クラビットは複数回投与型で、服用期間は7日間となります。

治療薬は用法・用量を守る事

治療薬は、処方された本人以外は服用しないでください。抗生物質は人によって最適な薬が異なってきます。パートナーと一緒に診療を受けても、別々の薬を処方されることもあるのです。

薬を飲み始めると症状が無くなる事もありますが、服用期間を守り最後まで飲んでください。無症状でも菌がいる可能性があり、中断することによって薬の効果が十分得られなくなってしわないようにしましょう。

薬を飲み終えてから数日たっても症状が改善されない場合、薬の効果が出ていない、もしくは耐性菌である可能性があります。また、複数回投与型の薬を飲み忘れてしまった場合、効果が不十分となります。こういった場合は病院で再診をする必要があります。

治療薬はしばしば発疹、頭痛、めまい、消化器障害といった副作用が出ます。副作用が強く出た場合は服用を中止し、かかりつけの医師に相談をしてください。

(参考:Chlamydia - Treatment - NHS Choices

治療と共に感染対策をする事

クラミジアは治療中の感染対策をする事が大事です。きちんと感染対策を行わなければ、再感染してしまうからです。治療中の性行為はパートナーへの感染につながります。薬を飲んでいるからと言って、菌が死滅しているとは限らないのです。完治するまでの期間は、性行為をしてはいけません。

パートナーと一緒に治療しましょう

クラミジアの治療は、パートナーと共に行う事が大事です。

性感染症学会のガイドラインによれば
"確実な薬剤の服用とパートナーの同時治療があれば、再発はないと考えられる"
とされています。

裏を返せば、パートナーと一緒に治療しない場合には、再発のおそれがあるという事です。パートナーも感染していた場合は、一緒に完治させなければ意味がありません。一方が治療してもう一方から感染、という事が交互に繰り返されてしまう、いわゆる『ピンポン感染』という状態が起こってしまいます。クラミジアを完全に治療するためには、パートナーと一緒に治療する事がとても大事な事なのです。

(参考:CDC - Chlamydia Treatment

完治とは「再発・再感染」させない事

クラミジアの治療は抗生物質の内服薬および点滴で行います。第一選択薬はジスロマックとなり服用期間は1日です。服用後3~4週間ほど様子を見た上で再度検査を行い、菌が完全に消滅している事を確認する事で完治となります。検査をせずに自己判断で治療を終わらせてしまうと、完治せずに再発を招く恐れがあります。

治療期間中は性行為は行わないようにしましょう。これはお互いの感染を防ぐために守るべき事です。また、治療後の再感染を防ぐためにもパートナーと共に治療を受けましょう。一方が治療をしていなければ、お互いに再感染を繰り返していつまでも治らない、という事にもなり兼ねません。

クラミジアを完治させるには、薬でしっかり菌を退治して「再発」を防ぎ、パートナーと共に治療する事で「再感染」を防ぐ事が大切です。



クラミジアメニュー

トップに戻る