クラミジアの原因は?気になる感染経路や潜伏期顔がスッキリわかる!

概要

クラミジアに感染した人のうち、男性は約50%、女性においては75%もの人が症状の出ない『無症状』であると言われています。

これだけ無症状の人が多いというのは、感染者を増やしてしまう大きな原因にもなっているのです。

クラミジアの症状はどこに感染したかにもよりますが、性器の場合痛みやかゆみが主な症状として現れます。

さらに性器から膿が出たり、おりものの増加や悪臭など分泌物にも異変が現れ、治療をしないとさらに重篤な症状にもなりかねません。

またクラミジアの症状は同じ性病の淋病と似ており、それぞれの特徴をしっかりと知り治す事が重要になってきます。

性器から感染した場合の症状

クラミジアで最も症状が出やすいのが性器です。
同じ性器感染でも、男性と女性で感染する部位が違うので、症状も若干異なってきます。

男性の症状

男性の場合、クラミジアの菌は性器から尿道に感染し、まず最初に尿道炎となります。
放置すると菌が尿道の奥の前立腺や精巣上体(副睾丸)にも感染し、それぞれの部位で炎症を起こします。

性器からの膿

尿道に感染すると、尿道の粘膜が炎症を起こして白い膿が出ます。
膿の特徴はサラサラして水っぽい感じで、漿液性(しょうえきせい:唾液のように若干にごった体液を指す言葉)であると言われています。
尿道内の膿を確認するには、先端に向かって男性器を絞り出すように押します。
朝起きると、乾燥した膿が乾いて下着に付着していることもあります。

排尿時の痛みやかゆみ

尿道の粘膜が炎症を起こすと、排尿時に患部が刺激されて痛みやかゆみを覚えます。
クラミジアの排尿痛はあまり痛くならず、むず痒いという感覚の方が多いです。

残尿感、頻尿

前立腺が炎症を起こして腫れると、前立腺の中を通る尿道を圧迫します。
尿道が狭くなり、排尿がうまくいかずに残尿感や頻尿といった症状が出ます。

睾丸の腫れや痛み

クラミジアの菌が前立腺や精巣上体(副睾丸)に感染すると、睾丸が炎症を起こします。
最初に睾丸が痛み始め、痛みが増すのにつれて、徐々に赤く腫れあがっていきます。
症状が悪化すると睾丸そのものよりも大きく腫れ、激しい痛みや高熱が出ます。

下腹部痛

前立腺が炎症で腫れると、痛みをともないます。
下腹部痛は会陰部(睾丸と肛門の間)、恥骨付近、鼠径部(左右の太ももの付け根)あたりに鈍い痛みを感じます。

発熱、悪寒

精巣上体が炎症を起こすと、寒気や発熱といった症状でる事があります。
これは炎症によって陰嚢(睾丸をつつむ袋)が熱を持つためで、しばしば全身にも発熱が見られます。

女性の症状

女性の場合、クラミジアの菌は性器から子宮頸管に感染し、まず最初に子宮頸管炎となります。
放置すると、子宮内膜、卵管、骨盤腹膜、肝周囲の順に感染部位が広がり、それぞれの部位で炎症を起こします。

おりものが増えて変化が出る

おりものは子宮頸管や膣で分泌される粘液が混ざりあったもので、細菌やウイルス等から子宮を守る働きがあります。
クラミジアの菌が子宮頸管に感染すると、子宮内部への侵入を防ぐためにおりものの分泌が増えます。
また、クラミジアの感染によって子宮頸管炎を起こすと膿が出るため、おりものに水っぽい膿がまじります。

さらに重症化して骨盤腹膜炎になると、黄色や黄緑色の濃いおりものが出てきます。
骨盤腹膜炎のおりものはクリームチーズのような形で、臭いがきつくなります。

性器の臭いがきつくなる

クラミジアに感染すると、性器の粘膜の免疫力が低下し、雑菌が増えてしまいます。
性器の内部が不衛生な状態となり、性器自体の臭いもきつくなります。

不正出血

クラミジアの初期症状として起こる症状に不正出血があります。
不正出血とは、月経外で起こる出血です。
子宮頸管や子宮内膜が炎症することで傷つき、出血して膣から流れます。
おりものに鮮血が混じったり、性行為中に膣から出血するといった症状が出ます。

性交時の痛み

クラミジアによって骨盤内炎症性疾患(PID)を発症すると、性交時に痛みが出ることがあります。
骨盤内炎症性疾患とは、子宮や卵管、骨盤腹膜といった女性の生殖器に起こる炎症の総称です。
男性器が膣の奥まで入った時に、炎症部位が刺激されて鈍い痛みをともないます。

下腹部痛、生理痛のような痛み

クラミジアによる骨盤内炎症性疾患の症状として、下腹部の痛みがあります。
下腹部痛は、炎症部位のただれや損傷、卵管の癒着(本来はなれた部位同士が炎症によってくっついてしまう状態)によって起こります。
感染が広まっていくと、炎症する部位によって痛み方も違ってきます。
人によっては腰痛であったり、生理痛に似た痛みとなる事もあります。
特に骨盤腹膜が炎症を起こすと、強い痛みが出ます。

上腹部痛

クラミジアの菌が骨盤内からさらに上の肝皮膜(肝臓を包む皮膜)に感染すると、肝周囲炎を発症します。
クラミジア等の細菌感染症を原因とした肝周囲炎はフィッツ・ヒュー・カーティス症候群と呼ばれ、若い女性に多く見られます。
通常、肝皮膜と肝臓の間には隙間がありますが、炎症を起こす事で癒着してしまいます。
肝周囲炎の症状は、初発症状で多い右上腹部の激烈な痛みです。
非常に辛い痛みで、救急外来を受診しなければならなくなる場合もあります。

発熱、悪寒、吐き気

クラミジア菌が子宮、卵管を経由して骨盤腹膜に感染すると、骨盤腹膜炎を発症します。
骨盤内での炎症は卵管や子宮よりも症状が強く出る傾向があります。
最初は微熱から始まりますが、症状が悪化すると悪寒や震えをともなった高熱となります。
また、腹膜が刺激されて吐き気をともなう事もあります。
骨盤腹膜炎の初期症状は風邪と似ているため、間違えやすくなります。

性器以外で感染した場合の症状

性器以外の感染部位には喉、目、肛門があります。

喉から感染した場合

喉はオーラルセックスで感染しやすい部位ですが、症状が出にくくなります。
喉のクラミジアは性交だけでなくディープキスでも感染するので、パートナーとこれらの行為をした後で喉に違和感が出たら要注意です。

喉の痛み、咳

クラミジアが喉から感染すると、咽頭炎(咽頭クラミジア)を発症します。
咽頭クラミジアでは、のどの痛み、咳といった症状が出ます。
喉が赤く腫れ、痛みや違和感を覚えます。痰をともなわない乾いた咳が出ることもあります。
咽頭クラミジアの症状は風邪と似ているため、よく間違えられます。

目から感染した場合

クラミジア感染部位からの分泌物が目に入ると、菌が目から感染することがあります。
性行為の時に感染者の体液が目に入る、感染部位の性器に触った手で目をこする、等のケースが考えられます。

目の充血、目やに、まぶたの腫れ、まぶたの裏のブツブツ

クラミジア菌が目に入ると、感染して結膜炎(クラミジア結膜炎)を起こす事があります。
初期症状の見分け方が難しく、流行性結膜炎(はやり目)と間違えやすい病気です。
最初に目が充血してまぶたが腫れてきます。次第に目やにが出始めて、まぶたの裏に小さなブツブツが生じてきます。
このブツブツは放置する事で、徐々に肥大化していきます。

肛門から感染した場合

クラミジア感染者とのアナルセックスを行うと、肛門からも菌が感染します。
肛門から感染すると、肛門のすぐ上にある直腸が炎症を起こします。
直腸の炎症はあまり自覚症状がありませんが、人によっては以下の症状が出ます。

直腸の痛み、分泌物、出血、粘血便

直腸のあたりが痛む、あるいは指で直腸を押すと痛む、といった症状が出ます。
また、直腸からの分泌物(黄色い膿や粘液)、出血、粘血便(血液や粘液を含んだ便)といった変化も見られます。
痔でもないのに血便が出たり、便に黄色い膿や粘液が混じっていたらクラミジアが直腸に感染している疑いがあります。

淋病との症状の違い

クラミジアと症状がよく似ており、なおかつクラミジアと併発しやすい性病が淋病です。
共に尿道から感染して尿道炎を引き起こしますが、以下の違いが見られます。

クラミジア尿道炎と淋病尿道炎の違い

クラミジア 淋病
潜伏期間 7~21日 3~7日
発症 ゆるやか 急激
排尿痛 軽い 強い
分泌物 漿液性・粘液性 膿性
分泌物の量 少~中量 中等量

上記の事から、症状は淋病のほうが強くでる傾向にあります。
淋病は潜伏期間が短いので、感染時期が比較的推測しやすくなります。
ただし、前述のように淋病とクラミジアは併発しやすいので、検査は両方受けるようにしましょう。

疑わしい場合は検査を受けましょう

クラミジアは、潜伏期間が長かったり症状が出なかったりと、初期段階では認知しにくい性病です。
しかし感染力は非常に強く、コンドームを使わない性行為は常に感染のリスクをともないます。

パートナーとのピンポン感染を防ぐために

あなた自身が無症状でも、パートナーに上記のような症状が見られた場合、知らないうちにあなたも感染している可能性があります。
一方が症状に気づいて治療したとしても、もう一方が無自覚のまま保菌していたら、どうなるでしょうか?性交によって、再びクラミジアに感染します。
こういった状態で交互に延々とうつしあう事をピンポン感染と言います。
ピンポン感染を防ぐには、双方がクラミジアの感染リスクを理解する必要があります。
何かしらの疑いがあった場合はこういった事を踏まえ、必ずパートナーと一緒に検査を受けるようにしましょう。



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