性器ヘルペスの治療法|何科?期間は?入院も?治療費相場は3,000円

性器ヘルペスの治療について

性器ヘルペスの治療は、お近くの診療所で受けましょう。治療には保険が適用されますので、かかる費用はおおよそ3,000円前後になるのが一般的です。

性器ヘルペスの治療で使われるのは抗ウイルス薬です。多くの場合内服薬での治療が一般的ですが、軽症の場合は外用薬のみ、逆に重症になると点滴薬を投与する場合もあります。

医療機関で使用される内服薬の多くはバルトレックスという薬が代表的であり、この薬は決まった量を5日服用する事で治療するという薬になります。病院でのヘルペスの治療はこの薬が主体になっており、その薬の詳細な情報はこちらになります。

また、痛みが酷い場合や合併症が見られる場合には入院による治療が必要です。

性器ヘルペスの治療を受ける医療機関の選び方

性器ヘルペスの治療は、性病の診察を行っている医療機関であればどこでも受けられます。

保険診療を行っている医療機関でしたら費用は基本的に同じであり、医療費に差が出たとしても、使用する医薬品(薬の種類やジェネリックなど)の違いや指導料の有無などの差くらいです。

ただし、自由診療を行っている医療機関の場合は、費用はまったくわかりません。事前に確認を取る事をおすすめします。費用も含め、どの医療機関で治療を行うかはそれぞれの特徴がありますので、よく考えて選ぶようにしてください。

そもそも何科で診察してもらえる?

性器ヘルペスの治療を受ける場合、女性であれば婦人科・産婦人科で受診するのがおススメです。
性器ヘルペスの診察では、医師による患部の視診となります。婦人科系以外では、仕切りの付いた内診台の設備が無いことがあります。顔が見える状態で局部を視診されるのに抵抗のある方は、必ず婦人科系の病院を探すようにしましょう。

また、女性のプライバシーを重視している女性専門外来やウィメンズクリニックなどもあります。女性医師のみでやっている所も多いので、病院に行くのに抵抗がある方は検討してみてはいかがでしょうか?

男性の場合は、皮膚科か泌尿器科、性病科で受けられます。性器ヘルペスは、再発を繰り返す性病です。再発した時にすぐに薬が貰いに行けるように、通いやすい医療機関を探しましょう。

総合病院?クリニック?診療所?どれが良いの?

医療機関を選ぶ際には、お近くの診療所を受診するのが良いでしょう。
いきなり総合病院や大学病院などの大きな病院に行くのはおススメできません。
大きな病院は、紹介状無しで行くと、選定療養費と呼ばれる特別な追加料金(5000円以上)が加算されてしまう事があるのです。

平成8年4月の健康保険法の改正により、200床以上の病院に「初診に関する特定療養費(非紹介加算)制度」が設けられました。

引用:済生会栗橋病院|初診に関する選定療養費制度についてより

まずはお近くの"診療所"に行くのが無難です。紹介料がかからない分、大きな病院よりも診療所を受診する方が費用を抑える事が出来ます。

因みに、診療所とは、患者の入院施設が無かったり、ベッド数19床以下の医療機関を指します。(ベッド数が20床以上あって初めて病院と呼ばれます)
医院やクリニックなども呼び方が違うだけで、全て診療所に含まれます。

自由診療と保険診療どっちがいい?

費用を抑えたい方は保険診療、出来るだけ内密に治療をしたい方は自由診療がおススメです。
性器ヘルペスの治療には健康保険が適用されます。保険診療の一番のメリットは、費用が3割負担で済むという点です。保険の使用に支障が無い場合は保険診療を行う医療機関を受診した方が費用を抑える事ができます。

自由診療には、匿名で治療を受けられるというメリットがあります。性病を専門に取り扱っているクリニックや医院をインターネットで検索すると、自由診療のみしか行っていない医療機関が沢山出てきます。自由診療とは保険を使わずに全額自己負担で受ける診療の事です。
自由診療は匿名で診察が受けられるので、できるだけ内密に治療を受けたい方に向いています。保険診療の場合、受診年月や金額、病院名などが書かれた診療明細が自宅に送られるので、匿名性がなくなります。

とは言え、性器ヘルペスの治療においては、自由診療はあまりおススメできません。
なぜなら、性器ヘルペスは何度も再発を繰り返す性病であるからです。再発の度に治療費はかかります。積み重ねていくと自由診療では患者の負担がとても重くなってしまうのです。
3割負担で済む保険診療を行っている医療機関の方が、無理なく治療を続けられます。

性器ヘルペスの治療費の相場はおよそ3,000円ほど

性器ヘルペスの治療を医療機関で受けた場合、保険適用で3,000円ほどの費用がかかります。
保険を使って受けられる医療行為や薬は、診療報酬として点数(費用)が決まっています。診療報酬報酬の点数から、おおよその治療費が導き出せるのです。

性器ヘルペスの治療費は、病院でかかる費用と薬局でかかる費用を合計して2,790円になると予想されます。

まず病院でかかる費用は、初診料と処方料が含まれて970円になります。初診料の点数が282点、処方料の点数が42点で合計が324点、診療報酬の点数は1点=10円で換算されますので、3,240円です。保険が適用されて、3,240円の3割負担となり、970円です。(端数は四捨五入されます)

薬局でかかる費用は、薬代と調剤料が含まれて1,820円になります。薬代は、ヘルペス治療薬である『バルトレックス』が1日2錠、1週間分処方されたと仮定して見てみましょう。バルトレックスは1日分の薬価が81点なので、7日分で567点です。調剤料は41点なので、合計が608点になります。1点=10円なので6,080円となり、3割負担で1,820円となるのです。(端数は四捨五入されます。)

以上のことから、病院の合計と薬局の合計を合わせて2,790円となります。
ただし、病院によっては、さらに指導料などが足されたり、薬にジェネリックが使われたりする事もあるので、治療費には多少の上下が見られます。(場合によっては検査を行う事もあります)

、ここで紹介した一例は、あくまで保険適用時の費用の相場です。自由診療における治療費の相場における治療費の相場は、2~3万円ほどでかなり高額になります。
自由診療でかかる医療費は病院側が自由に決められますので、各医療機関によって大きく差があります。

治療方法や期間は初発と再発で異なる

性器ヘルペスの症状は、初発が重く、再発では軽くなります。それによって治療方法や治るまでの期間も、それぞれ異なってるのです。

治療で使われるのは、抗ウイルス薬と呼ばれるお薬です。ヘルペスの症状を抑制する効果があります。ヘルペスは一度感染すると完治させる事ができない病気です。ヘルペスウイルスは生涯に渡って体に潜伏し続け、再発を繰り返します。
ヘルペスにおける治療とは、病気を根治するものではなく、あくまで症状を抑える為のものです。

初発

初発では、点滴薬もしくは内服薬を使った治療になります。
性器ヘルペスは初発時には症状が重く、治癒までの期間は1~2週間ほどかかります。
放置しても2~3週間で自然治癒しますが、長期化は合併症のリスクを高めます。性器ヘルペスは、薬で早めに治療をする事が適切です。

多くの場合は内服薬のみで治療が可能ですが、重症化した場合には点滴による抗ウイルス薬の投与が必要です。
点滴の場合は、1日3回、1時間以上かけての投与になるため、場合によっては入院が必要になります。

内服薬による治療の場合、5~10日間ほどの間、毎日薬を飲み続けます。1日の服用回数は薬によって異なります。

再発

再発時の性器ヘルペスでは、バルトレックスといった内服薬もしくはゾビラックス軟膏などの塗り薬を使った治療になります。
初発時と比べて症状が軽く、放置しても1週間以内に自然治癒するとされています。

内服薬タイプの抗ウイルス薬を服用することで、症状を最小限に抑え、治癒までの期間も早める事が可能です。服用期間は、3~5日間ほどになります。
ただし、薬の薬の服用は早ければ早いほど効果があり、逆に遅れると効果を得にくくなる事は特に留意しなければなりません。発症から6時間ほどで薬の抑制率は20%に低下するとされており、発症から24時間経過してしまうと有意な効果を得ることはできないのです。

症状が軽く、病変も小さい場合には、塗り薬タイプの抗ウイルス薬だけで治療が行われる事もあります。とは言え、塗り薬は表面的にしか働かないため、局所を保護する程度の効果しか得られません。内服薬と違って、治癒を早める効果はないとされています。

参考:日本性感染症学会誌 性感染症 診断・治療 ガイドライン 2016 p66より

再発抑制療法

ヘルペスの再発を抑える治療法として、再発抑制療法があります。再発抑制療法は2006年に国内で承認されました。性器ヘルペスの症状が出ていなくても、毎日薬を飲み続ける事で、再発を予防するという治療法です。
治療期間中の再発予防効果だけでなく、治療期間終了後に再発が起きにくくなる効果も得られます。

高知県にある「つちばし診療所」で得られたデータによると、月1回以上性器ヘルペスの再発を繰り返していた患者に再発抑制療法を行った結果、半分以上の人に再発が見られなくなったようです。(103例中53例、3カ月以上再発が見られなかった時点で投薬は終了)

参考:性器ヘルペスに対する再発抑制療法の終了の指針および終了すべきでない症例についてより

日本では22006年9月にバラシクロビル(バルトレックス)を使った再発抑制療法が、健康保険で行えるようになりました。再発抑制療法を保険診療で行うには、以下の条件を満たしている必要があります。

再発抑制療法では抗ウイルス薬を1日1錠、毎日飲み続けます。再発抑制療法の費用は、保険適用で年間約7万円です。 服薬期間は、数カ月から5年以上に及ぶこともあります。

重症患者は入院が必要になることもある

性器ヘルペスの症状が重症化してしまうと、1週間ほどの入院が必要になることもあります。入院例は、症状が重くなりやすい初発時に見られ、特に女性に多いとされています。

女性症例の20%前後の症例が疹痛のために尿道留置や入院が必要となったが、男性ではそのよな症例はみられなかった

引用:京都大学 性器ヘルペスの臨床的検討とアシクロビル錠による治療成績 p.392より

解剖学的に女性器の方がウイルス増殖が起きやすく、症状が重くなりやすいのであると言われています。

入院が勧められるケース

入院が検討されるケースは、歩く事すら困難であるほど痛みが酷い場合や、合併症の併発が考えられる場合です。酷い頭痛や高熱が長く続いているという人は、合併症である髄膜炎を発症している危険がありますので、入院を勧められる可能性があります。

ヘルペスでの入院治療は一般的に7日間の抗ウイルス薬の点滴治療が推奨されており、多くの病院で1週間ほどの入院を余儀なくされます。

また、痛みや合併症の影響によって排尿困難な状態である場合には、尿道カテーテルの挿入が必要になり、やはり入院となるケースがあります。

入院時の費用

入院した場合の費用の相場は、1週間でおよそ6万~10万円ほどになると考えられます。
実際の医療費は各医療機関により異なりますので断定する事は不可能ですが、医療行為や薬に対する診療報酬の点数(費用)は決まっているので、そこからある程度予想する事は可能です。

性器ヘルペスで入院した場合に最低限考えられる費用としては、治療費(薬代)や入院基本料、食事代などを合わせて58,820円です。

まず薬代ですが、点滴薬である『ゾビラックス点滴静注』が1日3回投与された場合、7日分で薬価が7762点になります。 次に入院基本料ですが、これは病院にいる看護師の人数に対して、患者さんの人数が多ければ多いほど安くなります。仮に患者さん10人に対して看護師が1人だった場合(1日1,332点)、7日間分の入院基本料は9324点です。この時点で薬代と入院基本料の点数を合わせた点数が、17086点で、診療報酬の点数は1点=10円で換算されますので、170,860円です。保険が適用されて3割負担となり、51,260円となります。

入院時の食事代は1食360円と決まっていますので、3食×7日分で7,560円です。参考:厚生労働省HPより

薬代、入院基本料、食事代を合わせた金額が58,820円です。
その他、注射料や他の薬が処方された場合(痛み止めなど)はさらに加算されます。
これら諸々の費用を含めて、相場としては6~10万円ほどになるのです。
ただし、これはあくまで一例であり、実際の入院費は各医療機関により異なります。

これから治療を始める人へ

性器ヘルペスの病院治療には性病科、皮膚科、泌尿器科。女性であれば婦人科系の医療機関でも治療が受けられます。
保険適用できる医療機関なら3,000円前後で診察、治療が行えるが、自由診療の場合は費用は医療機関により大きく違ってきます。

治療には抗ウイルス薬が使用され、服用薬にはバルトレックスやゾビラックスなどの薬が処方される場合が多いですが、症状により点滴薬、外用薬などの治療を行う場合もあります。

性器ヘルペスの場合、一概に費用が安いからという理由で医療機関を選ぶという事にはならない場合もあるでしょう。どのような治療が行われ、どの位の費用がかかり、どの位の期間を必要とするのか?などを前もって確認して、自分に合った医療機関を探す事が大切です。



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