バルトレックの効果

バルトレックスの効果とは

バルトレックスは、性器・口唇ヘルペスや帯状疱疹などに対して、高い治療効果のあるお薬です。

発症してからすぐに服用する事で病変の広がりを最小限に抑え、重症化ヘルペスであれば治癒までの期間を1~2週間ほど早める効果があります。また、性器ヘルペスに対しては、再発抑制療法を行う事で、1年間の発症を40%抑えるほどの再発予防効果も得られるのです。

帯状疱疹に対しては、治癒効果や疼痛からの回復を早める効果、後遺症である帯状疱疹後神経痛を予防する効果があります。バルトレックスは帯状疱疹に対して90%以上の有効率を持つ薬であることから、高い治療効果が期待できます。

バルトレックスはヘルペスウイルスに効果的な薬

バルトレックスは、ヘルペスウイルスの増殖を阻害する効果のあるお薬です。
バルトレックスの適応症としては以下が挙げられます。

これらは、へルペスウイルスを病原体として引き起こされる疾患です。全て保健適用で治療が行えます。バルトレックスはヘルペスウイルスに対してのみ作用するお薬であり、病原体の異なる他の疾患・性病に対しては全く効果がありません。

性器・口唇ヘルペスへの効果

バルトレックスには、性器・口唇ヘルペスに対する治療効果と再発を予防する効果が期待できます。
バルトレックスは、正しく用いる事でほぼ確実な治療効果の望めるお薬です。実際に開発の段階で行われた臨床試験でもその高い有効率が示されています。

成人単純疱疹患者を対象とした用量設定試験における有効率は90.0%

引用:バルトレックス錠500 インタビューフォームより

単純疱疹とは、性器ヘルペスや口唇ヘルペスの総称です。(原因ウイルスが単純ヘルペスである疾患)以上の結果から、バルトレックスを使用した90%の被験者に有効な効果が見られたことが分かります。ヘルペス治療においての”有効”とは、病状から回復するまでの期間の短縮や病変の広がりの抑制のことです。バルトレックスには、ヘルペスウイルスを完全に根絶させる効果は無い(現状ヘルペスを根治できる薬は存在しません)ので、治療したとしても、その後の再発するリスクからは免れません。

治癒までの期間を縮める効果

バルトレックスはヘルペスの発症初期に服用する事で、治療までの期間を確実に短縮します。バルトレックスの服用期間は5日間となっており、薬の有効性を確認するためにも、この期間は飲み続ける必要があります。
医師の判断で、服用期間の短縮をする事はあっても、自己判断で服薬を中断するのは止めましょう。5日間の服用を続けても回復の兆しが見られない場合や症状の悪化が見られる場合には、別の治療法に切り替える必要があります。
ただし、初発のヘルペスでは、症状が重症化する可能性が高いので、10日間まで服用期間を延ばす事が可能です。

初発型ヘルペス(重症化)に使用した場合には、1~2週間ほどで症状を治癒させる事が可能です。ヘルペスは自然治癒する病気なので、初発型でも2~3週間で回復します。治療をしなくても最終的には治るのです。とはいえ、ヘルペスの長期化は心身への負担が大きく、合併症を招く危険性もあります。バルトレックスなどの抗ウイルス薬を用いて、いち早い治療をする事が大切です。

バルトレックスが十分な効果を発揮するには、ヘルペス発症後、短時間で薬を服用する必要があります。バルトレックスは、ウイルスの増殖を抑える作用のある薬なので、ウイルスが増殖を繰り返している発症初期でないと効果がありません。
特に再発時のヘルペスでは、その傾向が顕著になります。再発性のヘルペスは、ウイルスの増殖期が短いため、発症から24時間以内にバルトレックスを服用しないと、有意義な効果が得られないとされています。

参考:日本性感染症学会誌 性感染症 診断・治療 ガイドライン 2016 p65より

性器ヘルペスの再発&感染予防効果

バルトレックスは再発抑制療法を行う事によって、ヘルペスの再発を抑える効果とパートナーへの感染を防ぐ効果が得られます。
再発抑制療法とは、毎日抗ウイルス薬を服用する事で、ヘルペスの再発を予防する治療法です。

実際に行われた臨床試験においても、再発抑制療法の高い効果が証明されました。
試験では、年間6回以上の再発が見られるヘルペス患者を対象とし、バルトレックスを1日1回投与する被験者とプラセボ群(効果の無い偽薬を投与された被験者)に分けて52週間の観察が行われました。
結果、プラセボ群の再発率が94.6%であるのに対し、バルトレックスを投与された被験者の再発率は60%となり、明らかな再発率の低下が確認されました。

また、再発抑制療法には、性交パートナーへの感染リスクを低下させる効果もあります。
ヘルペスは、たとえ症状が出ていない時であっても、性交を行う事でパートナーに感染させてしまうリスクがあるのです。
1,484組のカップルを対象に行われた臨床試験では、有意に感染リスクが低下している事が分かりました。
試験では、検査でヘルペスが陰性と診断されたパートナーを持つ、ヘルペス患者を対象に、8カ月間の観察が行われました。(コンドームの配布と十分なカウンセリングも行われました)
結果、再発抑制療法中のカップルにおいて感染が起きたのは734例中4例(0.5%)だったのに対し、プラセボ群では741例中16例(2.2%)に感染が見られたのです。
プラセボ群の数字も決して高くない事から、避妊具を使っていればある程度予防はできます。ですが、より確実な予防効果を求めるのであれば、再発抑制療法は有効です。参考:バルトレックス錠500 添付文書

帯状疱疹への効果

バルトレックスには、帯状疱疹の治癒を早める効果や疼痛を和らげる効果、新しく皮膚病変が形成されるのを抑制する効果があります。
バルトレックスは、帯状疱疹に対してほぼ確実に効果を発揮する薬です。実際に開発の段階で行われた臨床試験でもその高い有効率が示されています。

帯状疱疹患者 54 例を対象にバラシクロビル1回 1000mg、1日3回、7日間の経口投与試験を行った結果、有効率 93.8%(45/48 例)

引用:バルトレックス錠500 インタビューフォームより

帯状疱疹にバルトレックスを使った人の93.8%に治癒効果が見られたという事です。

ただし、バルトレックスが十分な効果を発揮するには、帯状疱疹発症後、極力早い段階に服薬を始める必要があります。ウイルスの増殖が活発な発症初期に抑制効果のあるバルトレックスを服用することで、症状の進行を防ぎ、皮膚や神経のダメージを軽くする効果が期待できるのです。神経のダメージが軽減されることで、後遺症である帯状疱疹後神経痛の発症を予防する効果も得られます。
服薬は皮疹出現後 3日(72 時間)以内が望ましく、遅くとも5日以内に開始する必要があります。

バルトレックスは、治癒効果が現れるまでに通常で2~3日程かかります。病変に対して直接働き掛けるのではなく、ウイルスの増殖を抑える薬なので、効果が出るまでに少し時間がかかるのです。
確実な有効性を示すには、7日間の服用が必要であるとされています。なかなか効果が現れないからといって、自己判断で服用を中止するのはやめましょう。
ただし、7日間服用して、一切の効果が見られない場合や症状の悪化が見られる場合には、他の治療に切り替える必要があります。

また、帯状疱疹特有の症状である疼痛の消失を早める効果もあります。疼痛消失効果に関しては、同じ抗ウイルス薬であるアシクロビル(ゾビラックス)よりも高いとされています。
海外において実施された臨床試験によると、アシクロビルを7日間投与した場合の中央値が51日であるのに対し、バルトレックス投与群の中央値は38日であったのです。参考:Valaciclovir compared with acyclovir for improved therapy for herpes zoster in immunocompetent adults.

バルトレックスは正しい用法用量を守る事で高い効果を発揮する

バルトレックスは、性器・口唇ヘルペスや帯状疱疹に対し、共に90%以上の有効率を誇るお薬です。正しい用法用量を守る事でほぼ確実な治療効果が期待できます。

いずれの疾患にせよ効果を十分に発揮する上で大切なのが、症状が現れたら”早く服用”する事です。バルトレックスは、ウイルスの増殖を阻害する作用の抗ウイルス薬なので、ウイルスの増殖が活発な発症初期段階の時期に服用する事で大きな効果が期待できるお薬なのです。

現状、ヘルペス・帯状疱疹に対して、バルトレックス以上の高い抗ウイルス効果を持つ薬は存在しません。もし服用期限を過ぎても効果がなかったという場合にはすぐに医師に相談しましょう。



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